はじめに
養成所に通っても専門学校に通っていても所属に残れなかった、上のクラスに上がれなかった、そしてこれから通うことを考えている人に伝えておきたいことがあります。
養成所や専門学校に通っただけではマイクワークで人の邪魔をすることがなく、ちゃんとアフレコをすることができるようにはなれません。これは講師の方も口を揃えて言うことが多いですが本当の話です。
急にレッスンでマイクを使ったアフレコや、吹き替えの授業が始まったらあたふたすると思います。最初は説明してくれますが実際の人の動きは話を聞いただけで全ての人の動きが入っているわけではないので人にぶつかってしまったり、入りそびれたりしてしまいます。
現場に出て回数多くこなしているからできるようになっていくものなのですが、まずは現場に出る前に少しできるようになっておかなければ、現場で緊張して先輩声優の台詞の邪魔をしてしまったりしてしまいます。
ここで絶対にうまくなりたいと思っている方に自宅にいてもマイクワークに慣れる方法を教えます。イメージトレーニングができるようになって自分の中で応用ができるようになるとどんな事態が起きても対応できるようになるのでまずかここから始めていきましょう。
マイクワークに慣れる方法とは
①マイクワークとは
そもそもマイクワークとは、アフレコや吹き替えの時にキャスト同士でうまく連携をとって声を入れるのをスムーズに行うことです。自分の出番の時にはマイクに入って、自分の台詞が少しの間ない場合はマイクから離れて他の人がマイクに入りやすいように配慮します。
テスト、ラステスの間にマイクワークを調整します。最初は全員で自分の出番の時はうまくマイクに入って声を入れていきます。プロの人の現場の時には台詞が重なっていても、前後の入れ替わりの時間がすごく少ないシーンでもうまく回っていくことが多く、あまり調整することがなく収録が進んでいくことが多いです。
しかし、新人の人でも事務所でアフレコのレッスンを受けたことがなくマイクワークが全くわからないままで現場に出されてしまうところがあります。現場に来ている制作の人たちも先輩声優の人たちもある程度できるものだと思っていることが多いのです。
一回やって全然できなかった時には制作の人ができなかった人の収録を別撮りにする判断をしたり、先輩声優の人たちがすごくいい人たちであればうまく入れるようにサポートしてくれることが多いです。
しかしできることなら現場に来る前にできていた方が信頼が得られやすいし、他の声優の人たちの邪魔になることもなく収録がスムーズに流れていきますので、イメージトレーニングやカラオケでスタンドを借りて友人と一緒に練習することも大事になります。
マイクは基本的にスタジオに4本あり、そのうちの1本は主人公やすごく出番の多い人に割り当てられます。なので他のキャストの人は残り3本のマイクを代わる代わる使いながら声を当てていくのです。
プロの人たちでも絶対に入ることができない台詞割りというのがあったりするのでその時は制作の人がテストの様子を見ながら動線を整理してくれます。そうして本番前には流れで台詞を録るものと、流れで録り終わった後に別で収録する台詞に分けられます。
これを頭に入れて次に進んでいきましょう。
②3つ前の台詞と自分の後のセリフのチェック
1本の作品を収録する時には一回に台本一冊を一気に流して収録するのではなくいくつかのシーンに分けて収録を行います。シーンの分け方は音響監督の方によって変わりますが10Pぐらいのことが多いです。
その間の中で自分の台詞の3つ前の台詞あたりをまずはチェックします。
3つ前の台詞の人が出番があるのかないのかをチェックするのです。もし3つ前の台詞の人がその台詞で出番が終わりだとしたらその人の使っているマイクは自分の出番の時に使うことができます。
しかし3つ前の人の台詞が自分の直後にあったり、自分と会話をする役だったりするとマイクを使うことができません。その時は3つ前の台詞近くで出番が空きそうな人を探しておきます。
そうすることで現場に行く前に自分が入ることができるマイクを探すことができるようになります。この考え方を続けていくと癖になっていくので、今後スムーズにマイクに入ることができるようになります。
ちょっと先ほどの例とは変わりますが、自分の台詞の前に風景映像が入ったり場面転換のシーンが入ったりする場合はキャストが一気に入れ替わることが多いので3つ前の台詞の人と急いで入れ替わる必要がないのでそうのあたりもチェックしましょう。
急かす必要がない時に急かして入れ替わらせてしまうのは芝居をしづらくしてしまう原因になってしまうので気を使えるためにもこういう点は大事にしておきましょう。
このイメージをレッスン室に持って行って自分はうまくできても他の人たちがもたつくことが多いのでその場合も他の人のせいでうまくいかなかったと思わず、サポートしてあげられるようになりましょう。
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③入れ替わって欲しい時は人の視界に入る
実際に入れ替わる時に気をつけることがあります。プロの人は入れ替わるタイミングをわかっているのでマイクからすぐに離れてくださいますが、新人の人やレッスン室では自分の台詞が終わってもすぐに離れることができない人が多いのです。
そういう人に気づいてもらえるように、スペースがある場合は入れ替わって欲しい人の視界に入ります。他にもすぐ近くに立って次マイク貸してくださいというオーラを出しておきます。
すぐ近くに立つ時には真後ろには絶対立たず右後ろか左後ろに立ち前人がマイクから離脱しやすいようにしておきましょう。これもぶつかってノイズが立たないようにするための気遣いの一つです。
もちろん入れ替わるのは先ほどのやり方で入れ替わることが可能な人のところで行いましょう。視界に入ったり近くに立っていても気づいてもらえない時は軽く肩をトントンと触ってあげるだけでも合図になってとてもスムーズに入れ替わりができるようになります。
これをイメージトレーニングしているだけでもやる時に緊張して何もできないということはなくなります。

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まとめ
マイクワークは声優をやるにあたって絶対に必要なことになります。そしてこういうところでも協調性が必要になるのです。
時間が限られた中でいいものを作るためにみんなで協力しあって良いものを作っていく環境の中で自分が足を引っ張らないようにできることはしてから挑むようにしましょう。
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