はじめに
アニメのキャスティングの方法は結構いろんなところで語られていたり作品の特典DVDなどで公開されていることが多くあります。
しかし洋画の吹き替えのキャスティングとかは記事とかに書いているくらいだと思います。
俳優の人に固定の声優さんが付いていることを知っている人もいると思います。
吹き替えはアニメとキャスティングの方法も次の仕事につながっていく方法も違うのです。もちろん芝居として求められるものも違うのでここでは詳しく話していきます。
吹き替えの仕事の流れと求められること
①キャステングの仕方
まず吹き替えの仕事の場合、大きな大作映画とかでなければオーディションはほとんど行われません。
ではどのようにキャスティングされているの?と思うと思います。
吹き替えのキャスティングというのはその作品を担当する音響監督の人によって決められます。原音の国の制作の人と話し合いながら決めることもありますが、ほとんどの場合は日本の音響監督の方が指名で決めます。
なので音響監督の人に知ってもらえていないとそもそも仕事が来ることはないのです。
では全く知られていない新人はどうやって吹き替えの仕事に入ることができるの?と思いますよね。
これは音響監督の人が知っている声優の人の事務所に新人の人でいい人がいませんか?と電話連絡をするのです。そのときにマネージャーの人に推薦された人が現場に行くことができます。
なので、事務所では吹き替えに強い先輩とマネージャーの人に吹き替えをすることができるということを認識してもらう必要があります。
そして、実際に現場で使ってみて作品が成功していくと音響監督の人に信頼してもらって次も合う役が来たらまた頼もうという考えにつながっていくのです。
アニメのキャスティングでもマネージャーの人に知ってもらうことが大事ですが、吹き替えに関してはさらに濃厚に知ってもらう必要があるからなのです。アニメは考える時間がありますが、吹き替えの時は反射的に頭に出てくるかどうかが、お仕事がもらえるかの勝負になります。
なので知ってもらうためにたくさんの努力をしていきましょう。
②収録の方法
アニメと違って洋画の吹き替えは俳優の人、女優の人に声をあてるので「アテレコ」と呼ばれています。ここをごっちゃに覚えている人がいるので間違えないようにしましょう。
吹き替えはアニメの収録の無音空間と違って映画の俳優の人たちの声を聞きながらそこに声を当てていきます。ですがその原音の音をテレビから流すのではなく、声優一人一人にヘッドホンを渡されます。
そのヘッドホンはワイヤレスでつながっています。場所によってはまだ優先のところがあると思いますが、声優の人たちが移動することが多いことを考えるとほとんどの収録スタジオではワイヤレスのヘッドホンを使っていることが多いです。
そこから原音を聞きながら収録をしていくのです。
だいたい収録時間は2時間番組のもので7時間から10時間ほどかかります。かなりキツキツで収録をすることが多く、新人の人がいかに失敗しないでファインプレーを出すかで収録時間が変わってくるそうなのです。
吹き替え作品の収録がこういう風にハードなのは、予算がないところが多いのだそうです。予算があるところだったら何日かスタジオを抑えて、丁寧に収録をしていくようにしているようですが、予算がないところは1日しかスタジオ抑えていないので一気に収録を済ましてしまうしかないのです。
なので声優の人たちの技量がものすごく必要になる現場になります。音響監督の人たちはあまり新人を使うことはしたがりません。やはり収録が長くて編集もできるだけ少なく済むようにして声優の人にも制作の人にも作業時間を長く取らせないようにしたいと考えているからなのです。
吹き替えを目指す人はマネージャーの人へのアピールと技術をたくさん磨いておくと仕事のキャスティング枠に入りやすくなります。
③アニメとは違った芝居が求められる
アニメとは違って人間の表情や口の動きに合わせて芝居を行っていくことが必要になるのでアニメより難しく感じるかもしれませんが、アニメーションでイラストがない状態での収録よりも登場人物の表情などがわかりやすくヒントが多いと思うのでその点では芝居がしやすいと感じんる人もいます。
アニメと違うのは他にもあり芝居がナチュラルを求められる点です。アニメのようなアップダウンの激しい感情や、喋り方にアニメよりの特徴がある必要がありません。アニメの喋り方は吹き替えに当ててしまうと非常に違和感になるのです。
なのでいかに自然に話すことができるか、自然な演技をすることができるかが大事になってくるのです。新人の人は特に脇役の老若男女を求められるので幅広い芝居をこなすことができる人を求めてきます。
しかし気に入ってもらうとかなり強いのでぜひ自分の芝居を磨いてアピールしましょう。
まとめ
吹き替えの仕事は長丁場なことが多く集中力や体力も必要になります。その中で叫んだり喧嘩したりそして仲直りしたりという展開があります。
たくさん台詞を入れた後に叫ばなくてはいけないという展開もよくあるので喉のコンディションとかメンタルコントロールも必要になってくるので長丁場で仕事をするための体力や息抜き方法を身につけておくといいでしょう。
レッスンとかよりも相当長い時間収録するのでミスが出てきたりするのもあります。そういうことが起こらないように自分を鍛えましょう。
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