はじめに
養成所に通っても専門学校に通っていても所属に残れなかった、上のクラスに上がれなかった、そしてこれから通うことを考えている人に伝えておきたいことがあります。
養成所や専門学校に通っただけではリアルな演技をすることができるようにはなれません。これは講師の方も口を揃えて言うことが多いですが本当の話です。
演技は薄っぺらい声だけの演技ではいけないし、リアルな芝居をしなければならいことはわかっていると思います。しかしリアルというのは日常のことと思っていないでしょうか?
いろんなアニメ作品を見ていて日常のアニメがあったり、非日常的なバトルもののアニメがあったりと幅が広いですね。しかし非日常アニメにもリアルな芝居を求められます。
ここで絶対にうまくなりたいと思っている方に、リアルな演技をする方法を教えます。視聴者側の人はいったいどんなことをリアルと感じているのでしょうか。それをきちんと理解した時にあなたの中で本当のリアルを理解できるでしょう。
リアルな演技をする方法とは
そもそも求められているのは「非日常的なリアル」
リアルリアルと言いつつも本当の日常では人は面白さを感じないので、人は日常の中でありそうでない「非日常」が求められているのです。
例えば、かっこいい男の人が一度も会ったことがないのにいきなり壁ドンをして告白、可愛い女の子が急に迫ってきてやり直したい過去にタイムスリップさせてくれるなど起こりそうなもの、絶対に起こらないものが物語に入れられているのです。
しかしその当事者のキャラクター達は目の前で本当に起こっている事なので、声優の人はキャラクターを演じる上で理解し、想像力を駆使して感情や経験を補って芝居をしていくのです。
視聴者の人たちはキャラクター達が実際に目の前で起こっていることにリアルに反応することを当たり前としてみています。声優の人たちが声を入れたキャラクター達が、本気で目の前で起こった事象にいろいろ感じているからこそ、視聴者の人たちがその非日常をリアルに感じるのです。
視聴者の人たちは、キャラクター達の心の動きを感じて物語の中に入り込んで見ているから感動するのです。3次元で生きているわけではないのに。
そう感じさせるのがリアルな演技と言われ求められているのです。
なので物語や生きているキャラクターには非日常のルックスや人生が求められているのです。しかし声優に求められているのはリアルな演技、ちょっと矛盾したように感じるでしょうか?
本当の全力でなければリアルではない
では物語は非日常でも求められる芝居がリアルというのはどういうことなのか。
例えば、課題で受験の合格発表で自分の番号を見つけて喜ぶ芝居をすることになりました。全力で喜んでくださいと講師の人からの指示があります。
もちろんあなたは感情を奮い立たせて全力で喜びます。しかし講師の人から「もっとリアルに喜んで」と言われました。そうなると今の芝居はリアルじゃなかったんだと考えて自分が日常でしている喜びを持ってきて再チャレンジしませんか?
そうしたら「小さくなったね」と言われます。そうなるとリアルってこういうことじゃないの?ってなりませんか?
実はここには求めているリアルと、求められているリアルの食い違いがあるのです。
ここで求められているリアルにそぐうためには実は一回目に行った全力で喜ぶという選択肢が正しいのです。しかし、リアルに喜んで欲しいと言われます。ここで講師の人がリアルじゃないと感じたのは、心の底から今、目の前で起こった合格に本当に喜んで欲しいと言っているのです。
これは心の底から喜びが生まれ大きくすることができなければ「無理矢理」呼び起こした喜びの感情なのです。喜びの感情が1分間出し続けることができないのは感じている喜びが小さいから、もしくは「無理矢理」出したものだからです。
感極まって涙が出るくらい心の底から本当に嬉しかったことを思い出して、あの時の自分に戻ってください。そして感情を増幅させて声高々にいろんなことを言って、飛び跳ねすぎて転んだり、周りの人に抱きついたりする合格発表を見て喜ぶ人とシンクロできた時に、本当にリアルな演技ができたということになるのです。
これを身につけるためには感情を出すことをマスターしたらできるようになりますので、感情解放のやり方から参考にしてください。
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リアルな演技とは
リアルな演技とは、非日常のことと日常の感情を上手くリンクさせて、心から体が動く芝居をすることなのです。それが成立していればどんな突飛なことをしていてもそういう人だと認めてもらうことができます。
ここで日常の感情とリンクさせる必要がありますが、リンクさせた感情は増幅させる必要があります。人に何かを伝える時にはその人を動かす力が必要なのです。
日常と非日常の中の物語の中でリアルが成立する芝居をぜひ極めてください。
まとめ
リアルな演技をするためには非日常のことも自分の中に起きたリアルにする必要があります。すべてのことを体験できれば一番いいかもしれませんが、声優の求められる世界というのは体験できないことが多いのです。
殺人やタイムトリップ、宇宙戦争などなど。体験できないことでも人の感情というのは想像して補うことができます。どこかで似たような感情を持っていることが多いのです。なのでそことどう上手くリンクさせるか、どう自分の中で物語を体感していくかが大事なことなのです。
ぜひいろんな物語を自分で感じてどんどん表現して行ってください。そうすることで非日常のリアルがリアルでどんどん起こっていきますから。

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